伝統工芸士・光立が銀器に込める鍛金の技

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光立の技法 -鍛金という手の技-

光立の技法イメージ写真(道具の例)

光立工房は、主に鍛金という伝統技法により銀器を作っています。一般によく知られているのは彫金ですが、鍛金も古くから伝わる伝統の技です。機械の無かった時代、複雑なかたちも一枚の銀板から作られました。例えば急須。安定感ある胴体の曲線、表面に施された模様や色、使いやすい注ぎ口、持ち手を繋ぐネジ状の部品…。機能と美を兼ね備えたかたちや装飾が、鍛金という技術によって生み出されてきました。

繊細な急須も大きな水指も、一枚の銀の板から作業は始まります。火を入れてなまし(柔らかくし)、地金を金槌で叩くことによって、延ばすのではなく絞り込み、またなましては叩き、という作業を幾度も繰り返して桶状にかたちづくるのが、鍛金の基本の工程です。光立は作品のほぼ全てを、このような手作業で仕上げています。手の仕事ならではの温もりを、どこかに感じられるかもしれません。

江戸時代から町人の憧れであった江戸銀器。美術品というより、多くが機能美を備えた実用品であったようです。現在では伝統工芸品に指定され、東京銀器と呼ばれています。光立は、そんな東京銀器の伝統を守り継ぐ東浦銀器製作所にて、修練を積んできました。芸術家ではなく一職人として、師から学んだ伝統技術を誠実に守っていきたいと考えています。また、鍛金の魅力を多くの人に知って欲しい、銀器を身近な日用品として使って欲しい、そんな願いも持っています。伝統を受け継ぐだけでなく、今の時代のニーズにも応えていきたいと思っています。

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