澁海、東京パフェを食う!!
「(びっくりびっくパフェ完結編)そして伝説へ・・・・・ 編」


2001年07月08日。
戦いは、伝説への昇華する・・・・・


その日、仕事の関係でじゅんが旭川から上京してきた。
言わずとしれた、パフェ斬り屋最強の男だ。
この上京の話は、何日も前から分かっていたことで、
「この機会を逃す手はない!!」
そう考えた澁海は、パフェ斬り屋に召集をかけていた。
その召集に答え、パフェ斬り屋東京本部である澁海邸に男達が集う。
会長にして斬り込み隊長、「澁海」。
最強にして最後の砦、「じゅん」。
パフェ斬り屋のブレイン、「もじゃ」。
最近負け続け、「忍」。
じゅんを含め、旭川が輩出したパフェ斬り屋達が集合したのだ。
その顔ぶれに、澁海は満足そうに頷いた。
この四人が集まれば何かが起きる。
それは、前回じゅんがびっくりパフェで伝説を作ったことから、
分かっていた。
(今日は・・・・何かが起きる・・・)
澁海は、そんな漠然とした予感を持っていた。
(今日なら、きっとびっくりびっくパフェに勝てる!!)
しかし澁海は後で気づくことになる。
そこで起きた出来事が、予想もしえないことであったことを。
「今日、みなに集まってもらったのはほかでもない。
いまや、我らにとって宿敵となった最大最強の敵、
[びっくりびっくパフェ]を倒すためである!!」
かくして、四人は戦いの地へ旅立った。

午後7時15分。
四人は「アジアの台所」の入り口をくぐっていた。
チャイナ服に身を包んだ店員が席へと誘う。
席に落ち着き、一通りの注文を決めたところで、
狙ったかのように店員が注文を聞きにきた。
「ご注文は?」
「びっくりびっくパフェ四つ」
澁海が言った。即答だった。
「よ、よっつ・・・ですか?
あの[こーんな]に大きいんですよ?」
店員が親切にぼでぃらんぐえっじで大きさを表現してくれる。
「知ってます。それでも四つで」
しかし、そんな店員の心配もよそに澁海はさらに詰め寄る。
「は、はい、分かりました。で、いつお持ちしましょうか?」
「いますぐ」
これまた即答だった。
そのあと、さらに四人でいくつか食べ物を注文していたがそれは対した問題ではない。
店員が去り、四人はパフェを待った。
・・・・・
他に注文していた食べものをつつきながらも、ただひたすら待った。
・・・・・・
午後7時50分。
ぱふぱふ。
四人の耳に、聞き覚えのあるあの音が聞えてきた。
シュパパパパパパ。
花火の燃える音。
「お、おお?おおおおおおおおおおお?!!!」
四人は、狂気にも似た歓声を上げた。

挿入歌「やってきましたびっくりびっくパフェ(パフェ四つ版)」
響き渡るぜ、効果音。
炎放つぜ、8つの花火。
いつもの4倍多くなり、
見た目の威力は4乗だ。
(*)Oh!!YES!!
そいつは、パフェだ。
Oh!!YEAH!!
四つもあるよ。
Oh!!NO!!
凄い威圧感だ。
Oh!!MY GOD!!
さよなら、人生。
(*)繰り返し
(*)繰り返しでフェードアウト

それぞれの前に、パフェが置かれた。
「こ・・・・これは・・・・」
今回初見のじゅんは、驚きに声を失っている。
それはそうである。
「ってか、なんだこの威圧感は?!!!」
初見ではないほかの3人でさえ、その威圧感に息を呑んでいるのだ。
「やるか・・・・・」
澁海が静かに、だがはっきりとした声で言った。
「ああ・・・・」
それに対して3人が返事を返す。
そして、戦いが始まった。

10分後。
澁海「みんな結構進んだな〜」
じゅん「ってか、澁速すぎ!!」
もじゃ「結構いけるかも」
忍「もうリタイアしたいんですが・・・・」

15分後。
澁海「どうした、じゅん?最強の男がペース遅いぞ〜」
じゅん「間にあるフルーツが・・・・って、澁速すぎ!!」
もじゃ「ぼちぼちいけるかも」
忍「もうリタイアしていいっすか?まぢ・・・・」

20分後。
澁海「こ、こ、こんぷりーーーーーーと!!!(感涙)」
じゅん「ま、負けた・・・」
もじゃ「それなりにいけるかも」
忍「いや、ほんとにリタイアしても・・・・・・」

30分後。
じゅん「お、終わった〜。金魚蜂パフェよりつらかった・・・・・・」
もじゃ「なんか、下のほうが圧縮されてる。固い・・・」
忍「り・・・・りたい・・・あ・・」

40分後。
もじゃ「これ、残り少ないからお皿に出すと食べやすいかも」
じゅん「お、食い終わりそーじゃん」
澁海「ぐお!!皿に出すと甘い香りが周りに拡散するって(汗)」
忍「た・・・・たすけ・・・・」

50分後。
もじゃ「終わりました〜、皿に出したのが勝因でした」
じゅん「おお!!」
澁海「やるじゃん!!さすがブレイン!!」
忍「・・・・・・」

1時間後。
ぴく・・・・ぴくぴく・・・・・
澁海「あ、忍が死んでる(汗)」


結果としては3勝1敗。
パフェ斬り屋の勝利であった。
対戦後の考察に入る。
「やっぱり底辺のコーンフレークが水分なくて硬かった。
でも皿に出すって技でなんとか食いきれた」
はもじゃ。さすがパフェ斬り屋のブレイン、思考の上での勝利である。
「そこのほうにいたフルーツがすっぱくて凶悪だよ。
これがつらかった。上から面食いしてったから、
フルーツの層がめっちゃ厚いんだもん」
とじゅん。最強でも食い方を間違えれば苦戦するということだった。
「俺はパフェマナーどおり、掘り進んだのがよかったんだろうな。
フルーツの層をいっぺんに食べなくてよかったから。
これが俺とじゅんとの勝敗の分かれ目だろうな」
と、これは澁海。今回の王者。
「もう・・・・いや・・・・・・」
死人が喋っているが、この際忘れることにする。
結論としては、フルーツ層がかなりデンジャーでるということであった。
今回はカステラが最大の敵ではなかったようである。
が、やっぱり苦戦する敵ではあったが。
「しかし、まさかこんな記録が生まれるなんて」
澁海は唸った。
当然である。
じゅんがびっくりパフェで作った21分という記録を、
びっくりパフェより大きいびっくりびっくパフェで超えたのだ。
しかも、じゅんではなく澁海自身の手で。
「確かに何か起きるとは思っていた。
しかし、それがまさか俺自身によって起きるとはな・・・・・」
確実にレベルを上げていく澁海。
澁海自身も感じはじめていた。
自分がニュータイプの力に目覚め始めていることを。
かくしてこの日、戦いは伝説へと昇華した・・・・・・

なお、家に泊まるじゅんと一緒に帰宅した澁海が、
家でじゅんと一緒に夜食としてカレーを[一食分]食べたというのは、
伝説の余談としてここに記しておく。


<おまけ>
アジアの台所で澁海がトイレに入ると、財布が落ちているのを発見した。
善人を気取る澁海はそれを店の店員に渡し、席に戻った。
そしてその話をしたところ、じゅんが財布を落としていたことが発覚。
じゅんはお店の店員のところに財布を引き取りにいきましたとさ。
・・・・間抜けな話です(笑



凄い威圧感だ!!並みじゃない!!(左) 「やべぇ!!俺のぼでぃがまともに映ってやがる。体型がばれるじゃねーか!!」(右)(澁海談)


「か、完食だぜ!!」(澁海談)


戻る