前回のあらすじ
「俺達の中に裏切り者がいる!!」澁海は愕然となった・・・・
・・・では、本編をどうぞ。
澁海はその戦いで、
自分が予想以上にレベルアップしていることに気づいた。
3月某日。
池袋を三人の男達が歩いていた。
一人は、言わずと知れたパフェ斬り屋隊長「澁海」。
一人は、パフェ斬り隊員「忍」。
一人は、今回の情報提供者でもある「たんくさん」。
三人の男は、あるひとつの店に向かっていた。
池袋の戦場。
「ざお〜」。
そこに、別名「金魚蜂パフェ」と呼ばれるパフェがあるらしい。
そんな情報で彼らはそこへと向かっていた。
「む、あそこか」
三人は店の前にたどり着き、まずはウィンドウパフェを試みる。
しかし・・・・
「な・・・・なんてこったい!!」
ウィンドウにパフェの姿は無かった。
外のウィンドウにパフェがないとは、大きな減点である。
とはいえ、パフェの情報がなにも無いわけではなく、
ウィンドウに写真があった。
しかし、写真ではいまいち大きさがつかめなかった。
「まず、入ろう」
三人は地下にあるその店へ足を踏み入れた。
「こちらです」
店員に案内され、三人は席につく。
メニューを見て、愕然となった。
「な?!!!!」
「ば、馬鹿な!!!!!!」
パフェは、なんと二種類あったのだ!!
チョコとストロベリー。
特に普段あまり見かけないストロベリーは魅力であった。
澁海と忍の瞳があやしく光った。
「忍!!」
「やるのか!!」
ズギャーーーーーン!!
グーVSグー。
「やるな、忍!!」(ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
「俺は負けん!!」(バーーーーン!!
ズギャギャーーーーーン!!
パーVSチョキ。
「ま、負けた〜!!!」(ドギャーーーーーン!!!!
「勝った!!第3部完!!」(ババーーーーン!!
ジョジョテイストが加わりつつも、
勝利を迎えたのは忍であった。
「じゃ、ストロベリーは頂きね♪」
「・・・・がーん」
なんとなく澁海は、戦う前から深い敗北感に包まれた。
そんな思いを知ってから、知らずか、
丁度そのとき店員がやってきた。
「ご注文は?」
「例のパフェ、チョコで」
「ストロベリーで」
気を取り直して、二人はそれぞれ注文した。
と、
「あ、俺コーヒーだけ」
「?!」
「!!!」
澁海と忍はその台詞に思わず耳を疑った。
「な?!!」
「どうして?!!!!」
「いや、俺案内しただけだし」
それはたんくさんの言葉であった。
「まさか我々の中に裏切り者がいるとは・・・・」
「いや、俺情報は提供したけど、パフェ斬り屋じゃないし」
「ぐ」
いや、まったくである。
「仕方ないか・・・・」
そう言いながらちょっと寂しくなる澁海と忍であった。
数分後。
コーヒーを飲んでくつろいでいた3人の前に、
「そいつら」がやってきた。
「むむむ!!!」
「こいつは!!!」
さお〜のオリジナルビックリパフェ。
別名「金魚蜂パフェ」
「ストロベリージャンボ」
「チョコレートジャンボ」
二つの登場であった。(注:¥1300
そいつは・・・・でかかった。
しかも2つ並んだその姿はもはや圧巻であった。
説明は・・・・画像があるので割愛させていただく。
「これ・・・まぢかよ?」
「やめといてよかった」
驚く二人の横で澁海はとんでもないことをいった。
「なんか・・・・大した事ないかもね」
「な・・・・なに〜!!!!!」
ふたりは驚愕の顔で澁海を見た。
「まあいいや。とりあえず・・・・・やるか」
「あ、ああ」
「がんばれ!!」
澁海の台詞に動揺しつつも、忍はいつもの返事を返した。
たんくさんがエールを送る。
そして、二人はとりあえず生クリームを口に含んだ。
と、その瞬間。
「ごほぁ!!!こ、こりゃ〜?!!!」
「な、なんてこったい!!!」
二人は苦痛に顔をゆがめた。
あ、甘い!!甘すぎる!!
いや、甘いなんてもんじゃない!!
それは、なんというか・・・・・甘い!!
・・・・・・
「やるしかないんだよな」
「ああ」
そして二人は戦いに身を投じた。
その結果、勝敗が二人を分かつともしらずに・・・・・
45分後。
そこには三種類の人間がいた。
「あれ、もうだめなの?」
ひとりは「傍観者」。たんくさん。
「もう・・・・・だめ・・・・・・」
ひとりは初めて「食べきれない」という完全敗北を向かえた「敗者」。忍。
そして、最後の一人は・・・・
「あれ?まだ食い終わってねーの?」
びっくりパフェの食時間(1時間30分)のわずか半分の時間で
敵を倒した脅威の「勝者」。澁海であった。
「なんだよ、こいつ大した事無いじゃん。
まあ、ちょっとあますぎるけど」
澁海はパフェを平らげた上に、まだ余裕があるようであった。
そう、澁海はびっくりパフェとの戦いで
本人の気づかないうちに大きくレベルアップしていたのだ!!
「あんた・・・・やっぱり会長だよ」
忍はいった。
「ん?結構余裕だよ」
「・・・・・化け物め」
忍はグロッキー状態でいう。
「じゃ、もう1個いく?」
たんくさんが言った。
「それはさすがに・・・・・・・」
今回は澁海のレベルアップが分かる戦いであった。
そして、パフェが甘すぎたというのも確かであった。
澁海はさらにこの日、普通に夕飯を食べたのは、
ここだけの秘密である・・・・
<完>
なお今回の戦利品を以下に示す。
チョコレートジャンボ
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ストロベリージャンボ
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圧巻。
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コンプリート!!(所要時間45分
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