澁海、旭川パフェを食う!!
「新たなる時代の風 後編」


前回のあらすじ
澁海、じゅん・・・・・水、飲みすぎだ。
・・・では、本編をどうぞ。

「ここには、独自のマナーがあるんだ」
じゅんがそう澁海に言った。
「独自の・・・・マナー?」
水を片手に俺が改めて問うた。
「それは・・・これだ」
ごくっと一口水を飲んでから、じゅんがメニューを指差した。
そこにあったのは・・・・「Bセット」だった。
味噌汁とサラダのセット。
「これと一緒にパフェを頼む。
これがぺぺさ〜れのマナー、略して
ぺマだ」
ごくり。
澁海は驚きではなく、水で喉を鳴らした。
「やるぜ」
「ああ」
二人は確認の言葉を掛け合うと、店員を呼んだ。
「ショコラパフェとBセット」
「プリンパフェとBセット」
澁海とじゅんがそれぞれ頼む。
「あと・・・・・」
最後に二人は同時に言った。
「水ください」

・・・・・・しばし後。
二人の前に、その二つは姿を現した。
四つのショコラが乗った「ショコラパフェ」。
プリンがベースになった「プリンパフェ」。
ごくり。
澁海は、今度こそ本当に喉を鳴らした。
「いくぜ!!」
「おう!!」
二人は同時に食しに入った。
むしゃむしゃ、しゃくしゃく、もきゅもきゅ・・・
パフェを食する間に、味噌汁を飲む音とサラダを食べる音が混ざる。
6分1秒後。
「美味かった!!」
水を飲み干して、澁海は一息ついた。
「こんな食い合わせがあったとは・・・・・
新しい・・・・・時代の到来か・・・・・」
「ああ」
二人は水を飲みながら、
新しい時代の風をその頬に感じていた・・・・・・・・


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