『枕草子(上・下)』 石田穣二訳注 (角川文庫)
『万葉集(一〜四)』 中西進 (講談社文庫)
『万葉集歌人集成』 中西進・辰巳正明・日吉盛幸 (講談社 H2・10)
『萬葉集全講(上・中・下)』 武田祐吉 (明治書院 S30・3〜31・9)
『万葉集入門』 上村悦子 (講談社学術文庫 S56・2)
『3日でわかる古典文学』 大橋敦夫・西山秀人 (H12・11)
『宮沢賢治』 萬田務(新典社 S61・10)
『宮沢賢治幻想辞典』 畑山博 (六興出版 H2・10)
『宮沢賢治語彙辞典』 原子朗編 (東京書籍 H元・10)
『宮沢賢治詩集 日本詩人選10』 (小沢書店 H8・12)
『宮沢賢治ハンドブック』 天沢退二郎編 (新書館 H8・6)
『宮沢賢治物語 新装版』 関登久也 (学習研究社 H7・12)
『宮沢賢治論3 童話研究他』 恩田逸夫 (東京書籍 H3・5)
『昔話と文学』 柳田国男 (創元社 S26・10)
『むらさき(第十七輯)』 紫式部学会編 (武蔵野書院 S55・7)
『むらさき(第二十二輯)』 紫式部学会編 (武蔵野書院 S60・7)
『むらさき(第二十八輯)』 紫式部学会編 (武蔵野書院 H3・12)
『紫式部』 石村貞吉 (岩波書店 S6・9)
『紫式部』 稲賀敬二 (新典社 S57・11)
『紫式部』 今井邦子 (潮文閣 S21・10)
『紫式部』 今井源衛 (吉川弘文館 S41・3)
『紫式部』 沢田正子 (清水書院 H14・8)
『紫式部』 清水好子 (岩波新書 S48・4)
『紫式部』 藤田孝範 (藤文庫 S52・1)
『紫式部と源氏物語』 重松信弘 (風間書房 S58・10)
『紫式部と清少納言』 今井邦子 (潮文閣 S25・4)
『紫式部とその時代』 赤来志津子 (積善館 S19・4)
『紫式部日記 全注釈上・下巻』 萩谷朴 (角川書店)
『紫式部の研究−附源氏物語評論史』 岡一男 (福地書店 S22・12)
『紫式部の蛇足 貫之の勇み足』 萩谷朴 (新潮選書 H12・3)
『紫式部のメッセージ』 駒尺喜美 (朝日選書 H3・9)
『紫日記』 中野幸一・津本信博校合・解説 (武蔵野書院)
『紫の歌 額田王』 高城修三 (有學書林 H5・5)
『本居宣長』 城福勇 (日本歴史学会編集 吉川弘文館 S55・3)
『物語の遠近法』 栗原裕 (有精堂 S63・7)
『物語の起源』 藤井貞和 (ちくま学芸文庫 H7・6)
『物語の結婚』 藤井貞和 (ちくま学芸文庫 H6・10)
『物語の女性 十二講』 NHK編 (S29・9)
『物語文学』 池田亀鑑 (河出書房 S13・9)
『物語文学の系譜』 伊井春樹 (世界思想社 S61・9)
『物語文学の展開』 南波浩 (岩波書店 S33・12)
『物語文學の発生』 風巻景次郎 (岩波書店 S33・8)
『物語文学を歩く』 鈴木一雄 (有精堂 H元・3)
『もののけと日本人』 武光誠 (KIBA新書 H11・4)
★『万葉集入門』 上村悦子 (講談社学術文庫 S56・2)
・現代語訳による万葉名歌の鑑賞
・凡例
・万葉集の概要
一 名義について 二 成立について 三 分量 四 内容と組織 五 各巻について
六 訓点 七 古写本 八 万葉集の価値 九 その影響について
・第一章
第一講 雄略天皇の御製 第二講 舒明天皇の御製 第三講 額田王の歌 第四講 倭大后の御歌
第五講 持続天皇の御製 第六講 天武天皇と藤原夫人の相聞歌 第七講 藤原鎌足の歌
第八講 但馬皇女、大伯皇女、有馬皇子、大津皇子の御製 第九講 柿本人麿の歌
第十講 高市黒人の歌 第十一講 長忌寸奥麿の歌
・第二章
第一講 大伴旅人の歌 第二講 山上憶良の歌 第三講 山部赤人の歌 第四講 高橋虫麿の歌
第五講 志貴皇子の御製 第六講 大伴坂上娘女の歌
・第三章
第一講 市原王の歌 第二講 狭野弟上娘女の歌 第三講 田辺福麿の歌 第四講 大伴家持の歌
第五講 家持をめぐる女性の歌
・第四章
第一講 巻七の中の歌 第二講 巻九の中の歌 第三講 巻十の中の歌 第四講 巻十一の中の歌
第五講 巻十二の中の歌 第六講 巻十三の中の歌 第七議 東歌 第八講 嗤笑歌
第九講 乞食者の歌 第十講 防人歌
・注釈書・研究書など
★『宮沢賢治』 萬田務(新典社 S61・10)
・宮沢賢治の輪郭
・主要人物解説
・宮沢家略系図
・第一章 幼年時代
・第二章 盛岡中学校時代
・第三章 盛岡高等農林学校時代
・第四章 研究生時代
・第五章 出京の時代
・第六章 農学校教師時代
・第七章 羅須地人協会時代
・第八章 東北砕石工場時代
・終焉
★『宮沢賢治幻想辞典』 畑山博 (六興出版 H2・10)
・序
・総論 賢治文学の基本体系
(第一部)
・第一章 神話のはじまり
・第二章 地に降った哀愁妖精たち
・第三章 失楽園の広場
・第四章 イーハトーヴとは何か
・第五章 しかも変わり得ぬ穢土
・第六章 まことの道を求めて
・第七章 天への帰還
(第二部)
・第一章 孤立者としての賢治
・第二章 芽の墓としてのリアリズム
・宮沢賢治略年譜
・大正年間花巻地方図
・後記
★『宮沢賢治物語 新装版』 関登久也 (学習研究社 H7・12)
・序……草野心平
・第一章 宮沢賢治の生涯
・第二章 回想記
・第三章 私録
・第四章 作品について
★『宮沢賢治論3 童話研究他』 恩田逸夫 (東京書籍 H3・5)
・宮沢賢治の童話文学制作の基底
・宮沢賢治の童話 『注文の多い料理店』の歩み
・賢治童話集の序文
・賢治童話における神話的要素
・宮沢賢治における幻燈的と映画的と
・賢治童話の展開技法
・宮沢賢治「雪渡り」と「注文の多い料理店」
・賢治童話「どんぐりと山猫」試論
・「よだか」の鳴き声
・市蔵という名前 宮沢賢治の命名意識
・ブドリのことなど
・宮沢賢治の童謡
・宮沢賢治と天の童子
・ 「こわしてしまった芝居」の諸問題 宮沢賢治における「青と黒」
・賢治童話の造語例
・宮沢賢治における比較対照研究の領域
・宮沢賢治における白秋の投影
・宮沢賢治と八木重吉
・「美しい町」と「イーハトーヴォ」 佐藤春夫と宮沢賢治
・山中の人 宮沢賢治「毘沙門天の宝庫」を中心に
・小説『鍵』と第四次元の世界
・宮沢賢治の文章
・書簡の文体
・「羅須」の語義推定 ラス「羅須」はシュラ「修羅」の逆か
・「羅須」という語の由来 賢治とラスキン
・心象スケッチの源流
・接続助詞「のに」と「ので」 賢治詩のイディオム
・賢治における<手>の表現
・宮沢賢治の浮世絵論 その文学との関係
・賢治の老人観
・宮沢賢治と花
・誤謬の諸相
・賢治遍歴
・続・賢治遍歴
・解説……原子朗
・恩田逸夫 宮沢賢治研究執筆目録
★『昔話と文学』 柳田国男 (創元社 S26・10)
・序 ・竹取翁 ・竹伐爺 ・花咲爺 ・猿地蔵 ・かちかち山
・藁しべ長者と蜂 ・うつぼ舟の王女 ・蛤女房・魚女房 ・笛吹き聟
・笑はれ聟 ・はて無し話
・放送二題
一、鳥言葉の昔話 二、初夢と昔話
★『むらさき(第十七輯)』 紫式部学会編 (武蔵野書院 S55・7)
・(巻頭言)……松尾聡
・源氏物語の引歌―兼輔詠歌の投影―……伊井春樹
・高麗の相人の予言を読む……土方洋一
・「論者」としての光源氏―光源氏論のための断章―……柳町時敏
・人物造形の一つの場合―弘徽殿の女御とその準拠―……池田利夫
・源氏物語研究文献目録―昭和五十四年分―……村井利彦
・「なまめかし」考……阿部俊子
・「猫も繋いで」……萩谷朴
・紫式部を継ぐもの―高橋たか子氏―永井和子
・清少納言の詠歌方法……神尾暢子
・伊勢物語を読む……室伏信助
★『むらさき(第二十二輯)』 紫式部学会編 (武蔵野書院 S60・7)
・(巻頭言)……秋山虔
・光源氏物語の末尾の歌……鈴木日出男
・中世宮廷の源氏物語享受―京極派和歌と中務内侍日記の場合―……岩佐美代子
・「源氏物語』の「かざり」について……中野幸一
・「山姫」としての大君―宇治十帖の表現構造―……高田祐彦
・伊勢物語の翁とその語り……花井滋春
・女流文学と仏教……三角洋一
・映画『羅生門』びに芥川の『薮の中』に登場する盗賊の呼称をめぐって……石川徹
・はかなしごと……野口元大
・「みつはくむ」の語義片々……小林茂美
・枕草子の神はの段の「みこもりの神」について……岸上慎二
・古語の論理―『源氏物語』の「ず」……山口明穂
・更級日記の陰画……後藤祥子
・鷹司殿倫子七十賀扉風歌続貂……松村博司
★『むらさき(第二十八輯)』 紫式部学会編 (武蔵野書院 H3・12)
・(巻頭言)……柳井滋
・源氏物語古注釈の世界―「覚勝院抄」を中心に―……野村精一
・「タ顔」と「葵」から―生霊の不在証明―……長塚杏子
・異文化時代の源氏物語……井上英明
・和泉式部と橘道貞との結婚を巡って……吉田幸一
・娘の内なる母―秋好中宮造形論―奥村英司
・「六条院復原図」作成顛末略記……玉上琢彌
・「うき舟」考……小町谷照彦
・拾遺和歌集摘釈(五)・賀……川村晃生
・源氏物語研究文献目録―平成二年分―……村井利彦
・つれづれのこころ―毛憊散録―……かめいたかし
・清少納言の、男性服色描写についての一つの解釈……伊原昭
・「あるやうあらむとおぼゆかし」(常夏巻)の意味……今井源衛
・歌語「道ゆきつかれ」考……迫徹朗
・源氏物語の結末覚書……島津忠夫
・タ顔の巻の「心あてにそれかとぞ見る」の歌の「それ」は誰をさすか……松尾聡
★『紫式部』 稲賀敬二 (新典社 S57・11)
・紫式部の輪郭
・略系図
・主要人物解説
・一 父の夢、母の夢
・二 幼少のころの記億
・三 花山朝の幕切れ
・四 一条朝のはじまり
・五 正暦のころ
・六 長徳のころ
・七 「越前往還の記」
・八 「越前往還の記」私記
・九 藤原宣孝との結婚生活
・十 藤原宣孝の死
・十― 物語の執筆
・十二 宮仕えの憂欝
・十三 「輝く日の宮」から「光源氏」物語へ
・十四 「光源氏」物語の続編
・十五 紫式部日記の執筆
・十六 書けない現実との出会い
・十七 一条朝の終わり
・十八 晩年(その一)
・十九 晩年(その二)
・二〇 紫式部の娘
・二一 紫式部の死と供養
・二二 物語に魅せられた人々
・略年譜
・主要参考文献
★『紫式部』 今井邦子 (潮文閣 S21・10)
・紫式部の生涯
・第一節 宮仕以前
・第二節 宮中生活
・第三節 紫式部をめぐる人々
・第四節 彼女の時代的背景
・第五節 晩年及びその死
★『紫式部』 今井源衛 (吉川弘文館 S41・3)
・はしがき
・一 その時代
・二 家系
・三 生い立ち
・四 青春・未婚時代
・五 結婚生活
・六 寡居時代
・七 『源氏物語』の起筆
・八 宮仕え生活
・九 『源氏物語』の展開と『紫式部日記』
・十 晩年
・十― 人としての紫式部
・十二 女性観・教育観
・十三 『源氏物語』の享受と紫式部観の変遷
・関係諸系図
・略年譜
・主要参考文献
★『紫式部』 沢田正子 (清水書院 H14・8)
・はじめに
・第一章 紫式部と宮仕え
(一) 宮仕え女房紫式部
(二) 宮仕えへの道のり
(三) 源氏物語の執筆
(四) 同僚女房たちとのかかわり
(五) 主家の人々とのかかわり
(六) 自照・述懐
・第二章 源氏物語の世界
(一) 青春の碑
(二) 没落、そして栄光への道
(三) 暗転・愛と罪と死
(四) 宇治の浄光
・第三章 美意識・思念
(一) 華やぎ、やつれ
(二) 自然と人間
・年譜
・索引
★『紫式部』 清水好子 (岩波新書 S48・4)
・序章
・第一章 娘時代
・第二章 旅
・第三章 結婚
・第四章 宮仕え
・第五章 源氏物語の執筆
・第六章 終章
・紫式部集
・紫式部略年譜
★『紫式部』 藤田孝範 (藤文庫 S52・1)
・第一部
序 一 中納言元方 二 為光の女 三 一条帝と中宮定子 四 枕草子
五 血の争い 六 伊周の敗北 七 とりべの(『栄華物語』)
・第二部
八 紫式部の出生 九 空蝉 十 越前への旅 十一 結婚 十二 既存の文学作品
・第三部
十三 宮廷出仕 十四 公任・惟規・成信・重家・実方 十五 和泉式部
十六 『栄華物語』 十七 選子内親王 十八 『紫式部日記』
・第四部
十九 一条女御元子 二十 伊周 二十一 花山院 二十二 一条帝
・第五部
二十三 三条天皇と道長 二十四 栄華 二十五 顕光の生霊 二十六 威子入内
二十七 法成寺 二十八 楚王の夢
・第六部
二十九 長寿 三十 末世 三十一 短命説否定 三十二 「雲隠れ」の巻
三十三 「藤原香子」説
★『紫式部と源氏物語』 重松信弘 (風間書房 S58・10)
・第一章 序説
第一節 研究の概説 第二節 家系・近親 第三節 生年と歿年
・第二章 未婚時代
第一節 学問・文芸の学習 第二節 和歌の特色 第三節 女友達との交わり
第四節 男との交渉 第五節 越前旅行
・第三章 結婚時代
第一節 結婚の交渉 第二節 結婚生活 第三節 結婚生活と源氏物語
・第四章 寡居時代
第一節 宣孝の死 第二節 身辺雑詠 第三節 仏道への傾斜
・第五章 宮仕時代
第一節 出仕の事情 第二節 出仕当初 第三節 公的生活 第四節 私的生活
・第六章 紫式部日記の世界
第一節 紫式部日記の性質 第二節 紫式部日記のモチーフ
第三節 紫式部日記の世界
・第七章 源氏物語の著作
第一節 源氏物語著作時期の説 第二節 源氏物語の著作
第三節 源氏物語との疎隔 第四節 準拠説・其他
・補記
一 為時の詩三首 二 「老い」の年齢 三「さだすぐ」の年齢
四 出仕の時期 五 源氏物語引用の詩歌・仏典 六 紫式部の歌の千載集の詞書
七 出仕当初の歌 八 土御門殿法華三十講の歌 九 紫式部と道長との贈答歌
十 相撲についての贈答歌 十一 紫式部日記の記録的性質
★『紫式部と清少納言』 今井邦子 (潮文閣 S25・4)
<紫式部>
・第一節 宮仕以前
一 家系 二 学芸の家 三 出生及ぴ少女時代 四 結婚生活
五 若き寡婦
・第二節 宮中生活
一 道長の豪勢 二 初宮仕 三 妙なる御法 四 秋ふかき土御門殿
五 輝く日の御子 六 しぐるる空 七 行幸の日 八 御五十日の儀
九 憂愁の佳人 十 繁る若竹
・第三節 紫式部をめぐる人々
一 道長との関係 二 小少将の君 三 大納言の君 四 伊勢大輔
五 和泉式部 六 赤染衛門 七 其の他の人々
・第四節 彼女の時代的背景
一 山紫水明の平安京 二 貴族の世 三 後宮の権勢
四 仏教の浸潤 五 女性時代
・第五節 晩年及ぴその死
<清少納言>
・第一節 宮仕以前
一 系図 二 学問と歌道の血統 三 出世 四 機才の萌芽 五 結婚
・第二節 宮中生活
一 道隆の勢威 二 初宮仕 三 こなき主従 四 中関白家の人々
五 旭日昇天の中関白家 六 花ぬすびと 七 清涼殿の春 八 暗雲低迷
九 涙の道化役者 十 時鳥の歌 十― 雪の山 十二 大進生昌
十三 皇后定子崩御 十四 終局
・第三節 清少納言をめぐる人々
一 藤原実方 二 藤原斉進
三 橘則光 四 藤原行成 五 源経房と源宣方 六 藤原公任
七 和泉式部・赤染衛門・紫式部たち 八 道長方との関係
・第四節 晩年及ぴその死
★『紫式部とその時代』 赤来志津子 (積善館 S19・4)
・第一部 寛弘時代への歩み
・第二部 女流文学者の一生
・第三部 生活表現としての和歌
・第四部 女流日記の本質
・第五部 源氏物語について
・第六部 紫式部といふ人
★『紫式部の研究−附源氏物語評論史』 岡一男 (福地書店 S22・12)
・序説
一 紫式部の文芸史上の地位 二 源氏物語の構想と芸術価値
・本論
一 紫式部の家系及ぴ家族 二 紫式部の少女時代及ぴ文芸的環境
三 紫式部の結婚生活 四 紫式部の寡居生活
五 紫式部の宮廷生活 六 紫式部の晩年の生活
・結論
紫式部の精神史における『源氏物語』の意義
・附 源氏物語評論史
★『紫式部の蛇足 貫之の勇み足』 萩谷朴 (新潮選書 H12・3)
・第一部 土佐日記の勇み足
1 土佐日記に対する従来の誤解
2 土佐日記の三大主題とは
3 表層第一主題―年少男子に対する和歌初学入門書(その歌論展開)
4 中層第二主題―「申文」としての土佐日記の根幹記事(その社会諷刺)
5 社会調刺に見る貫之の自己主張(勇み足)
6 深層第三主題―自己反照の一・亡児悲歎は「孝ハ百行ノ本ト為ス」の教え
7 自己反照の二・老境述懐
8 自己反照の三・氏族意識は勇み足そのもの
9 自己反照の四・人間不信
・第二部 紫式部日記の蛇足
1 前車ノ覆ルハ後車ノ戒メ
2 紫式部日記執筆の機縁、反面教師としての清少納言
3 『土佐日記』を完全に理解していた紫式部
4 紫式部日記の日記体記録篇(家記)と消息体評論篇(庭訓)
5 紫式部日記の勇み足
6 自己反照に属する主題の一貫性と、そこに首尾対応する起筆と擱筆
7 紫式部日記の蛇足一―日記体記録篇の補遺
8 紫式部日記の蛇足二―前紫式部日記からの挿入
9 母が書き与えた家記・庭訓を拳々服贋して、完全に活用した大弐三位賢子出藍の誉れ
・あとがき
★『紫式部のメッセージ』 駒尺喜美 (朝日選書 H3・9)
・序章 紫式部へのメッセージ
拝啓 紫式部様
・一章 紫式部という人
『紫式部集』 『紫式部日記』 式部は同性に愛を感じていた
・二章 『源氏物語』の主人公たち
桐壷の巻―動機と主題の提示 光源氏―ハイ・ティーン時代の乱行
空蝉―賢明な女 夕顔―自己主張しない女
紫の上―アイデンティティ喪失の悲劇
・三章 宇治十帖の必然性
宇治十帖の意味 八の宮―母親のような父親像 大君―結婚しない女
中の君―大君の危倶の体現 浮舟―受け身の拒絶
・あとがき
・参考文献・系図
★『本居宣長』 城福勇 (日本歴史学会編集 吉川弘文館 S55・3)
・第― 少・青年期
一 家系と松阪と 二 小津家を継ぐ 三 教養
・第二 京都遊学
一 景山門に入る 二 詠歌 三 青春の日々
・第三 文学説確立期
一 医業を開く 二 新古今主義 三 「物のあはれ」と「雅」
・第四 明和期
一 真淵門に入る 二 『古事記伝』に着手 三 『直霊』
四 吉野旅行
・第五 安永・天明期
一 書斎にこもる 二 神道説いよいよ整う 三 「神のしわざ」「妙理」
・第六 『古事記伝』完成のころ
一 「生涯の願望成就仕」る 二 しき島のやまとごころ
三 しばしば旅行する
・第七 晩年多事
一 諸大名との関係 二 最後の上京
三 春庭の失明と妻かつのこと 四 門人・知友
・第八 風貌・性格など、および死
一 穏健中正の人 二 遺言 三 葬送
・むすび
★『物語の遠近法』 栗原裕 (有精堂 S63・7)
・第一章 エンパシー―物語を生きる
一 「我が立たせれば」
二 西郷、折口、土橋
三 人称の転換
四 エンパシー
・第二章 虚構の自立
一 『じゃじゃ馬ならし』の枠
二 パフォーマンスの確認(一)
三 パフォーマンスの確認(二)
四 文法アナロジー
五 虚構のコンテクスト
六 虚構の自立
・第三章 物語の母
一 物語の姿
二 漂える伝承
三 伝承の核と構造
四 発生のしくみ
・第四章 <物語音読論>の思想
一 <物語音読論>の発生
二 「三人の作者」と「二種の読者」
三 草子地の実際
四 「読み聞かせる女房」の存否
五 草子地の本質
・あとがき
★『物語の起源』 藤井貞和 (ちくま学芸文庫 H7・6)
・序章 フルコトの発見
・第一章 フルコトとは何か
1 漢語か大和言葉か
・第二章 フルコトの時代設定
2 先代のフルコト
・第三章 フルコトの引用
3 「古語」と「古語」注 4 『古語拾遺』の「古語」など
・第四章 うたのフルコト
5 「歌経標式」の「古事喩」
・第五章 フルコトと『古事記』
6 モノとフルコト 7 「勅語の旧辞」
・第六章 コト、コトノモノ
8 コトという説話 9 コトノモノ
・第七章 「語る」とはどういう行為か
10 コトのカタリ 11 「語る」の語義 12 「語る」の語義、つづき
・第八章 カタリゴト、語部
13 カタリゴトの限定 14 語部の「古詞」 15 何を語るか
・第九章 モノガタリ
16 モノガタリとモノ 17 モノガタリの場、時
・第十章 物語文学はじまる
18 物語文学はじまる
・付章 物語文学の名称のこと
★『物語の結婚』 藤井貞和 (ちくま学芸文庫 H6・10)
・T 少女の物語空間 少女と結婚 源氏物語の性、タブー
・U 蜻蛉日記と平安朝の婚姻制度
・V 万葉集の結婚 日本の性の基層を探る 女性の霊的優位覚え書
・W タプーと結婚 "うた”と愛
★『物語の女性 十二講』 NHK編 (S29・9)
・第一講 横笛……後藤丹治
・第二講 源氏物語の女性―浮舟の君のこと―……島田退蔵
・第三講 阿仏尼―転換期の女性―……浅田善二郎
・第四講 和泉式部……清水泰
・第五講 式子内親王―定家葛の伝説―……出雲路敬和
・第六講 平家物語の女性……後藤丹治
・第七講 菅原孝標の女……宮田和一郎
・第八講 儀同三司の母―高ノ内侍貴子のこと―……出雲路敬和
・第九講 本院の侍従……清水泰
・第十講 人としての蓮月尼……真鍋広済
・第十一講 小野小町……阪倉篤義
・第十二講 右大将道綱の母……清水泰
★『物語文学』 池田亀鑑 (河出書房 S13・9)
・一 物語様式論
(一)序説 (二)物語様式の史的発展
・二 物語本質論
(一)物語形象 (二)物語様式と他の諸様式との相関性と独自性
(三)史的発展の下に見た諸様式の関係 (四)物語様式の本質 (五)物語様式の体系
・三 物語構成論
(一)作者 (二)素材 (三)物語の機構
・付録 物語と道徳の問題
★『物語文学の系譜』 伊井春樹 (世界思想社 S61・9)
・第一章 物語の発生
一 大和物語百四十七段の構成から 二 虚構の創出
・第二章 歌物語
一 「物語」としての伊勢物語 二 伊勢物語の「昔」と「今」
三 伊勢物語の虚と実 四 大和物語への展開
・第三章 物語の成立と流布
一 物語の効用 二 物語の享受と流布 三 物語の製作
・第四章 初期物語の隆盛
一 竹取物語 二 宇津保物語 三 落窪物語 四 初期物語の世界
・第五章 源氏物語の達成
一 紫式部の生い立ち 二 源氏物語の成立 三 源氏物語の構造と主題
四 光源氏の運命 五 源氏物語の表現 六 絵巻とその系譜
七 源氏物語の研究者たち
・第六章 物語の作者と読者たち
一 絵物語の流布 二 絵物語の作製 三 孝標女と物語 四 物語合の出現
・第七章 平安末期の物語
一 源氏物語と平安末期の物語 二 主人公像をめぐって
三 平安末期の物語の構造 四 平安末期の物語の文章
五 非現実的事件について
・第八章 散逸物語
一 資料と研究方法 二 風葉和歌集と拾遺百番歌合
三 散逸物語の復元 四 散逸物語の古筆資料
・第九章 物語の改作
一 改作をうながす享受基盤 二 とりかへばやの改作
三 住吉物語の改作 四 夜の寝覚の改作 五 改作に共通する傾向
・第十章 物語のゆくえ
一 無名草子と風葉和歌集 二 擬古の様相
★『物語文学の展開』 南波浩 (岩波書店 S33・12)
・一 序
・二 物語文学の基本性とその伝流
・三 物語文学成立の契機
・四 物語文学の誕生
・五 物語文学の成長
・六 物語文学の老化と若返り
★『物語文学を歩く』 鈴木一雄 (有精堂 H元・3)
・物語文学の形成
・物語文学の展開
・後期物語文学の世界
・『源氏物語』の女性造型と"ゆかり”
・『源氏物語』の会話文
・『源氏物語』の心内語
・物語の女主人公―紫の上と寝覚の上―
・『夜の寝覚』について
・『狭衣物語』について
・『狭衣物語』の基本構造
・物語文学の場―作者、作品、読者の「近さ」を中心に―
・物語文学と物語絵巻の間
★『もののけと日本人』 武光誠 (KIBA新書 H11・4)
・一、人間たちの奇怪な行動―物怪学入門―
・二、精霊と物怪の分化―平安時代―
・三、もののけ世界に生きた人びと―中世―
・四、もののけの文芸化の試み―江戸時代―
・五、もののけを否定し得ない近代人―江戸時代から現代へ―
・六、もののけの限りない発生―人間の歴史ともののけ―